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2014年7月25日
株式会社ミヤタサイクル

High ambitions thwarted by illness

連日続いているTour de France の過酷レースからひとときの休息を得た TEAM LAMPRE-MERIDA選手たちの10日間を振り返えろう。Rui Costa 選手はトップ10入りを目指していたが、惜しくもドクターストップによりレースから離脱することが確定した。

この10日間でTour de France が過酷なプロサイクリングレースであるかを物語っていた。全てのステージでは事故が発生し、目まぐるしく変化する天候に多くの選手やチームが苦戦していた。TEAM LAMPRE-MERIDA はこの過酷な環境の影響で、第6ステージから7選手までに減ってしまった。Max Richeze 選手はどしゃぶりのステージをなんとか完走したがクラッシュに巻き込まれてから体調を崩し、惜しくもレースを離脱した。また、有力スプリンターのSacha Modolo 選手はウィルス感染により、レースを早い段階から離脱する事態が発生した。

チームのエース Rui Costa 選手はRafa Valls Ferri 選手、Nelson Oliveira 選手、Kristijan Durasek 選手、José Serpa 選手、Chris Horner選手のサポートにより順調な走りを続けていた。同じく、チーム内で残されたスプリンターのDavide Cimolai 選手も多くの期待を背負いながらレースに臨んでいた。Costa 選手は雨がひどく降り続いたVosges hills を常に15位以内で完走し、全ては順調かと思われた。しかし、Oyonnax の第11ステージでついに事件が起きてしまった。その日の天候は今までずっと降り続いていた雨とは真逆に、猛烈な暑さが選手たちを襲った。その影響で Costa 選手は安定した呼吸することができず違和感が残り、レース直後チームドクターに診断してもらった結果、軽度な気管支炎であることが判明した。

診断後もCosta 選手はアルプスの過酷なステージをベテラン選手のChris Horner 選手のサポートによりレースを進めた。Horner 選手のおかげ一定のペースで走行し、最小限にタイムロスを抑えることに専念することができた。その一方で、 Serpa 選手と Durasek 選手は自由にアタックグループに参戦するチャンスが与えられ、アルプスのステージでは積極的な走りをみせた。アルプスステージを終えて、Costa 選手は総合13位にランクインし、10位まで2分差と徐々にタイム差を縮めていった。これまでのステージレースでチームメンバーの離脱や落者事故などの問題があったが、チームの機材は完璧といえるほど好調であった。

世界チャンピオンの Costa 選手はトップ10入りを最後まで諦めていなかったが、不運なことに安定した呼吸が次第にできなくなり、2度目の休息日になってから更に病状が悪化した。チームドクターによる再度の検査、診断により、レースをストップするようにと指示がでた。Costa 選手の合意のもと、Tour de France を気管支肺炎で離脱することを明らかにした。残りのステージレースはSerpa 選手とDurasek 選手に託し、1日でも早く回復することを祈る。

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